2014年12月

神戸神学館について
神戸神学館代表 瀧浦 滋

神学校教育こそ世界の教育の原型です。教育は古来、神学から自由に始まったものでした。 この世は「教育」を僭称して都合の良い人間を量産します。しかし神学が本来の教育です。 神学校教育には、この世の教育の既成概念は通用しません。なぜなら、まず教えている内容も教えている目的も、その本質は、この世の人にとっては意味のないことだからです。

教会員の方々は、神学校をこの世的な目で見ようとしないで、神さまへの信仰と聖書的世界観から、神学校の福音と教会にとっての重大性を理解し、支援して頂きたいと思います。

神学校の中でも、この世の教育の既成概念を利用して、成り立っている学校も多くありますが、神戸神学館は違います。そこが理解されにくく誤解されやすい所でもあります。 神戸神学館がこの世的でなく存在している経緯は、皮肉にも改革長老教会が特に日本ではこの世的に極めて小さく非力であるからです。そして、理論的に聖書的に純粋であるために、神戸神学館のような存在が、必要とされ、可能となって存在しているのです。そもそも、年間200万円強の予算などという本格的教育機関が、この世で成り立つでしょうか。 しかし、神戸神学館は、日本でも世界でも本格的神学教育機関として成り立っています。 それはしていることがこの世的に立派だからではなく、聖書を学ぶ自由に立つからです。

神戸神学館は、牧師たちが聖書を教える夜間の単位制の神学校(修業単位はあるが修業年限はない)で、原則的に働きながら神学を勉強できます。いわば、神学の学びのホールです。これは、牧師の職業訓練校ではなく、教会のすべての働き、特に長老・執事の働きのために備える聖書と神学の学びの交わりです。しかし、同時に教会の免許試験を受け、または欧米の提携神学校で学位を取って説教者や牧師となる道のための単位を提供する働きも致します。従って、運営は、神学校としての教務的な規律と、学生の多様な学習形態に対応するための柔軟性の両立が求められます。ここでは、聖書語学・釈義神学・組織神学・歴史神学・弁証学・実践神学が、週3日(火・木・金)4時間づつ教えられています。

神戸神学館は、このように自由な聖書の学びのホールですが、世界の改革長老教会で正式な神学教育機関として認められており、日本でも日本福音主義神学校協議会の正式加盟校で何年にもわたってその役員校でもありました。新改訳聖書の改訂編集でもギリシャ語から日本語への翻訳で一翼を担っています。また、主に日本の福音主義諸神学校が連携している日本福音主義神学会(関西では現在7校で構成)でも、近年基幹的な働きをになっています。また、それに見合う神学高等教育に努めています。日本の福音主義神学教育機関には珍しく、すべての神戸神学館の教師・講師は欧米の神学校(大学院)での修士以上の学位を持っています。それに加えて、世界中から言葉の壁を越えて聖書的な神学の専門家を呼び寄せ、よそにない講義をしています。ただ日本政府が認めておらず、日本の社会が学校として十分理解し認めていないだけです。教会員は神戸神学館を見る時、慎重に理解するように努め、この世的な考え方に、巻き込まれないようにして頂きたいと思います。 形ばかり整えるこの世の教育機関に対して、私たちは完全に聖書教育の実質で対抗します。

欧米では、今でも、有名な神学校がこの世から全く独立して、主にある自由によって成立している例があります。イギリスの学校システムの例が典型的であるように、欧米の殆どの教育機関は、教会の自由な教育機関として生まれました。アメリカの保守的長老教会のグリーンビル神学校は、国家との妥協を嫌って国家的権威の承認する学位を拒否し、教会の中だけで通用する博士号を堂々と提供していることで有名です。アイルランド改革長老教会のリフォームド神学大学も、きれいな小屋のようなごく小さな建物で全くの手づくりの寺子屋のような学校ですが、世界的に信頼されている有名な学校です。真理に基づく教育とは、何者かの権威の承認によって成り立つのではなく、本当に信仰と良心の自由による聖書の忠実な教育でのみ、成り立つものであるべきなのです。日本の国家の権威に売り渡された教育に対して徹底的に対峙する、自由の砦の聖書的教育機関を確立したいのです。

神学校がこの世の権威を求めると、多くの場合遠からず学問的にこの世の理性主義などと迎合して堕落します。日本の殆ど全てのミッション系の大学が例外なく示している所です。教会の中ですら、縦社会の権威をつい期待してしまう封建的風土の残る日本の社会の中ですから、私たちキリストを王とし、良心の自由による神への従順の実践を柱とする改革長老教会として、一層意識し聖書と信仰の良心以外何者にも縛られないあらゆる点で自由な教育機関を目指さねばなりません。そのためには、教会員の理解と協力と教会の神学教育機関への熱い関心と愛が必要です。資金的な不足からこの世的な力に支配されないようにするため、教師も学生も経済的に少ない額で維持運営を心がける、節制も必要となります。 学問の自由は神戸神学館の運営と学習の日常のあらゆる隅々にまで行き渡るべき思想です神戸神学館は、神を信じキリストを信じ聖書を信じて、ただみ言葉の忠実な学びに自らを傾注することで純粋に成り立っている、教会のための神学教育機関でなければなりません。


詳しくはKTHのページおよび更新のページをご覧下さい。
また、神戸神学館代表(教務担当)の瀧浦滋牧師までお問い合わせ下さい。

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